2011-03-01 2011 02月に読んだ本 [長年日記]
早川書房
¥ 819
いうまでもない古典的なSF. この人の作品を読むと何故か色々と救われるような気がするのは何故だろう.
闇の左手とは光のことであり,「誤った問に対する解答を知ることのいかに無益であるかを示すためです」という哲学.
おそらく彼女の文化圏で一般的ではないだろうし, 自身の思想に必ずしも全て同意するものではないのだが, こういう流れ出てくる思想が安らぎに近い何かを考えさせられる一冊ではある.
ソフトバンククリエイティブ
¥ 630
なんというか激しく人を選ぶ, というか皆クトゥルが一般知識だと思ってるんじゃないか? そんな訳決してないと思うんだが.
成功した萌え化. というべきか, あるいはこの本がこの感想を書いている時点で #6 まで継続しているという事実を褒めるべきか.
自分には既に前提知識があるので, 内容はきっと良くできているが, これだけで楽しめるかはちょっとわからない.
早川書房
¥ 1,050
SF は science fiction ではなく, speculative fiction だ, という主張を考えさせられる一冊.
エンダーの成長や, トリックは秀逸だし, 非の打ち所がない.
しかし, 最後の節で示される一節は, 作者の信じる調和の形なのだろう. それを受け入れるかどうかも含めて考えさせられるから specurative なのだ, と.
光文社
¥ 882
一昔, 民主党が政権をとったぐらいに騒がれていた思想で正直聞いたときには嫌悪しかなかったのだが勉強しないで 嫌うのはどうよ, というのと, 場合によっては経済効率性があるのかも, と思って新書一冊ぐらいは, と読んでみた.
歴史/社会性, 哲学, 経済性という順番で解説を進めているが, 正直歴史/社会性の項でこの本を受け入れられるかはかなり決まると思う.
論理の飛躍と, 針小棒大と思われる言説で論理の信頼を失い, 一方で経済性については詳細を他書に譲るとしている点で正直評価できない.
早川書房
¥ 756
ゼロ年代の SF という用語があるが, 今日の色々な変化やそこから生まれる思想, 未来予測というものが取り込まれた未来予測という点で, かつ我々が今を往きている上での考えられる思考の実験として, 古典 SF とは一線を画しているのではないか, と感じさせられる作品のことを云うのではないか?
そんな中で恐らく頭一つ抜き出た傑作であることは疑いようのない作品.
正義の的は悪ではなく,別の正義, というが, ジョン・ポールと"ぼく"とどちらに正義を感じるのだろうと考えるのは楽しくもある.
東京創元社
¥ 987
ミーハーなので, "このSFが読みたい" の 1位で平積みだったのを買ってくる.
中世キリスト教の科学と, おそらく現代の知識より進んでいるだろうことを想定した SF の科学が, "翻訳"の妙と理解のバッファでなんとかやりとりをされて話は進む.
ああ, 下巻が楽しみだ.
社会人. プログラマ. SE でも何でも屋という話も. 最近は大学院生も. ネットワーク, OS, 組み込み とか協調分散とか. 物の理と理から組み上げられる系が好き